NTTカードソリューション

おまかせeマネー

「おまかせeマネー」を活用し換金業務の負担を大幅削減 紙の使いやすさとデジタルの効率性を両立!

商品券事業の
換金の振り込み作業を
約1/10に短縮!

(左)小松市 経済環境部 商工労働課 兼 産業創生室 主査 松浦雄喜氏
(右)小松市 経済環境部 商工労働課 兼 産業創生室 主査 嶋田裕介氏

小松市は、プレミアム付商品券事業を紙商品券で運用していましたが、取扱店での保管管理や換金手続き、および小松市での集計業務や換金作業が負担になっていました。そこで2022年度よりNTTカードソリューションが提供する「おまかせeマネー」を活用し、換金手続き用のQRコードを記載した紙商品券「いい街こまつプレミアム(商品券)」の運用をスタート。
紙商品券の使いやすさはそのままに、換金作業のデジタル化で振込作業時間を約10分の1に短縮しました。導入の経緯や成果について、小松市のご担当者にうかがいました。

お客様の課題

  • 市民の誰もが手軽に使えるプレミアム付商品券を用意したい
  • 取扱店の負担の少ない方法で導入したい
  • 市役所の集計チェック作業や換金作業を効率化したい

サービスの導入効果

  • 紙の商品券と同じ手続きで支払いができるようになった
  • 取扱店の換金手続きを簡便化でき、取扱店数も増加した
  • 市役所での換金の振込作業を約1/10に短縮できた

紙商品券の枚数の確認や換金作業が負担に
利用者も取扱店も無理なく対応できるデジタル化を模索

――「おまかせeマネー」を活用して、プレミアム付商品券事業「いい街こまつプレミアム(商品券)」の換金業務をデジタル化されました。デジタル化前にはどのような課題があったのでしょうか。

過去に何度か商品券事業を実施しましたが、紙の商品券は枚数の確認や換金業務に時間がかかり、職員の負担になっていました。コロナ禍においては商品券事業以外にもさまざまな経済対策を行わなければならず、限られた人数で業務を円滑に進めるにはデジタル化によって作業を効率化する必要があると考えました。

―― 2022年度より、換金手続き用のQRコードを記載した紙商品券の運用をされています。この方法を選んだ理由を教えてください。

過去に紙の商品券ではなくデジタル商品券を使ったとき、「デジタル」という言葉だけで買い控えたという方もいました。利用者だけでなく取扱店の店員がデジタルに不慣れな場合もあり、レジのオペレーションが難しいと対応できないことがあります。プレミアム付商品券事業は地元経済の回復と市民生活の下支えという2つの目的がありますので、誰でも使えることは必須です。

高齢者の方やスマートフォンを持たない方も抵抗がなく使えて、できるだけ大勢の方に利用していただくには紙の商品券が最適だろうと考えました。従来の紙商品券に「換金手続き用のQRコードを記載した紙商品券」であれば、接客時は紙幣と同様に扱えて、換金手続きは閉店後など任意のタイミングでQRコードを読み取ることにより行えます。紙の商品券の使いやすさはそのままに、ネックになっていた換金処理は電子化できるという理想的なハイブリッドな方式でした。

―― プラットフォームとして「おまかせeマネー」を選ばれた理由は何でしょうか。

高齢者の方やスマートフォンを持っていない方でも利用しやすいサービスだと感じました。取扱店も専用の機械を設置する必要はなく、スマートフォンやタブレット端末があれば利用できるので導入の負担が少なくて済みます。経済対策は「できるだけ早くやってほしい」という市民の皆様の声も多かったので、「おまかせeマネー」は短期間で導入できることも魅力でしたし、ゼロから開発するよりコストも抑えられました。ほかにNTTグループとして豊富な実績があり、システムの安定稼働が見込めることも評価しました。

契約からわずか3カ月で商品券を販売開始
状況に応じた柔軟なサポートで運用を円滑化

―― 実際に導入を決めてから、運用開始まではスムーズでしたか。

契約を結んでから約3カ月後には販売を開始でき、スピード感にも満足しています。販売開始日と利用開始日を同日にしたのですが、準備もスムーズでした。小松市では事前に全世帯に購入引換券(ハガキ)を発送してプレミアム付商品券の販売を周知しているのですが、実際に使った知り合いからの口コミを聞いて買われる方も多く、話を聞いたときにすでに販売が終了していることがないよう、発売日と利用開始日を同日にしています。

小松市ではプレミアム商品券事業を商工会議所など外部へ委託せず、発行・販売・運用をすべて市が行っています。
その中で発生する小松市特有の事情にも柔軟に対応してくれてありがたかったです。

―― 運用開始後の状況はいかがでしょうか。

当初は問い合わせも多くありました。取扱店には「おまかせeマネー」のマニュアルを配布していたのですが、実は一番多かったのがスマートフォンの基本的な使い方です。そんな状況を受け、NTTカードソリューションがよくある質問をまとめてマニュアルを作成してくれ、取扱店へ配布したり、ホームページへ掲載したりした結果、問い合わせが減少しました。手厚いサポートに感謝しています。

安宅の関こまつ勧進帳の里内にある売店「うみのえき安宅」で利用されるプレミアム付商品券は平均して2日に1~2枚。頻度はそれほど高くないため、会計時にタブレットでQRコードを読み込んで換金手続きを済ませています。利用者の年齢層は比較的高め。「ハチミツなど少し高価なものをこの機会に購入される方も多いですね」とレジ担当者は話します。

取扱店が300店強から約550店に増加!
市役所の換金の振込作業時間を約1/10に短縮

―― 導入による具体的な効果を教えてください。

まず、課題であった市役所の換金処理が非常に楽になっています。デジタル化の前は、各取扱店に月1回まとめて紙の商品券を市役所へ持ってきてもらい、枚数を確認して振り込み処理をしていました。窓口には毎日代わる代わる別の取扱店の方が来るので、毎日課の誰かが換金業務に携わっている状況でした。振込作業も毎日1時間くらいかかっていましたが、デジタル化で集計作業が不要になったことにより、振り込み回数を月2回に増やすことができました。締め日の換金業務は1回1時間程度なので所要時間は月2時間。デジタル化前と比べて、およそ1/10に短縮です。振り込み回数を増やしたことで取扱店のキャッシュフローの安定にも貢献できています。商品券を回収しないので市役所での保管管理も不要になり、取扱店も換金が完了すれば処分できるので管理しやすくなりました。

プレミアム付商品券の販売枚数は年度によって違うので単純比較はできませんが、買い控えをしたという話は聞いていません。やはり紙の商品券なので使いやすいようです。取扱店の導入のハードルも下がり、デジタル商品券のときは300店強だった取扱店が約550店に増えました。お店にとっては、目の前でお客様を待たせた状態で、慌てて処理をする必要がなくなり、ストレスなく運用できているようです。また、紙の商品券は通信障害が発生しているときも問題なく使える安心感もあります。取扱店からは「今回のやり方がやりやすい」といった声も届いています。

運用開始後も新規機能が随時追加され、利便性が増しています。最近では加盟店サイトにお知らせ表示機能が追加され、便利に使っています。これまで振込日の問い合わせが多かったのですが、「〇月〇日締めについては〇月〇日に振り込みます」と表示させることで問い合わせが減少しました。商品券の有効期限や換金処理の締め切りに関しては郵送で通知していたのですが、それも不要になり助かっています。

―― 今後の展望などをお聞かせください。

「おまかせeマネー」を活用したプレミアム付商品券事業は、現在の運用形式が一番良い形になっていると感じています。今後プレミアム付商品券事業を実施する機会があれば、今と同様の仕組みになると思っています。今後もその時々の状況や時流に合わせて、市民・取扱店の皆様が一番利用しやすい仕組みになるよう、最適なデジタル化を進めていきたいと思います。

※文中に記載の組織名・所属・肩書き・取材内容などは、すべて2023年9月時点(インタビュー時点)のものです。
※「おまかせeマネー」は、株式会社NTTカードソリューションの登録商標です。
※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

石川県小松市 概要

小松市は日本のほぼ真ん中、石川県西南部に広がる豊かな加賀平野の中央に位置し、産業都市として発展しています。古くは江戸時代から、前田利常公の殖産興業政策によって職人が集まり、ものづくりの町として繁栄してきました。現在では世界的な建設機器メーカーをはじめ、高度な技術力を有する会社が多数あります。

市内には歌舞伎「勧進帳」の舞台「安宅の関」があり、歌舞伎が盛んな町でもあります。三大子供歌舞伎の一つに数えられる曳山子供歌舞伎は、250年以上も続く伝統芸能です。世界に誇る伝統工芸「九谷焼」も盛んで、九谷焼の原料となる陶石の産地は小松市にあります。

北陸の空の玄関口である小松空港を有し、2024年3月には北陸新幹線の小松駅も開業します。さらなる交通ネットワークの強化に期待が集まっています。

紙の商品券はそのまま! 安心のNTTグループならデジタル化で換金や集計作業を大幅に削減できます!

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